京都の現場の配筋検査にきました!京都は涼しい風が吹いていて過ごしやすい日でした。
さて、配筋検査とはなんぞやと思われる方も多いと思いますので簡単に解説させていただきます。
構造の世界ではコンクリートは押す力に強く、鉄は引っ張る力に強いことがわかってます。少し極端な言い方をすると、コンクリートは引っ張られると押される力の数分の一で壊れてしまい、逆に鉄筋は押されるとすぐにフニャッと曲がりますが、引っ張るほうはかなり強い力をかけないと壊れません。そんなお互いの弱点をカバーし合うのが鉄筋コンクリートです。
地震が起きたとき建物はあっちこっちに揺れます。どんなことが起きているかというと、片側は伸びていて、その反対側は押されています。ラジオ体操を想像してもらうとわかりやすいのですが、伸ばした体の反対側はぎゅっと押された状態になります。これが建物にも起きているのです。伸ばす力には鉄筋が、反対側の押されている力はコンクリートが担当し、互いに力を発揮しあうのです。
そんなお互いをカバーし合う鉄筋とコンクリートの名コンビですが、コンクリートが入ると鉄筋の状況がいっさいわからなくなってしまいます。
そこで大事なのが配筋検査です。
構造計算で確かめられた鉄筋の太さ、密度などを守って施工されているか確認します。場合によっては鉄筋を追加するよう指示することもあります。
隠れてしまうと、次に日の目を見るのは解体のときという一発勝負の鉄筋くんたち、その顔ぶれをしっかりと目に焼き付けておく大事な日なのです。
京都の現場、OKです!
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