以前から省エネ法に対応した仕事をしていて思うことが、断熱材とはどんな作用があるの?ということです。端的に言うと冬にコートを着る感覚、もしくはクーラーボックスの中に入った感じと言ったところでしょうか。エアコン等で室内温度を調整することを前提にしています。そうしないと夏は人間の体温が保温されてしまって耐え難い室温になります。
省エネ法は2000年代に入ってから計算方法が統一されて、今尚発展している途中です。では日本の伝統的な断熱の考え方はどうでしょうか?茅葺き屋根などによって天井が広い空間を持っていたため重力換気と地熱を利用した涼しい土間空間がありました。ただその代わり採光を犠牲にしていて薄暗くあまり現代に転用したい考え方とは言い切れません。
そんな中、伝統的な日本家屋の断熱に寄せた解決方法になり得るのではないか思っているのが写真の遮熱付き断熱材です。単価が高いのであまり採用できていなかったので事務所で試してみることにしました。
大工さんが言うには、この断熱材を敷いた途端に汗が吹き出てくる、下行ってみ、涼しいけんとのこと。確かに外気温38度なのに中に入ると少し涼しく感じる。30度ぐらいになってるのではないかな。この断熱材を使って夏対応をメインとした省エネ建築をやってみたいですね。
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