もう、左官が好きなんです。
土の感じとかマットな感じが。
たぶん、子供の頃に公園で泥団子や水を流して川や池を真似る遊びを繰り返していたからか、土が固まって建築の皮膚になるという仕事を見ると心が落ち着くのです。
郷愁の念なのかなんなのか。
写真のような左官仕事で囲まれた空間にいると自然とゆっくりした気持ちになります。
これは完全に個人差あるでしょうね。
きっとそれぞれの幼少期の記憶が大人になっても幹の中心に残っていてさまざまな大人フィルターを通して嗜好として現れるのだと思います。
この白い壁は漆喰や珪藻土の下地材です。石膏にちかいですが、テカリもありつつ、砂のつぶつぶが混じってもいます。漆喰などの仕上げ材よりも荒々しい感じがあるのでどこにでも使える素材ではないのですが、それゆえの面白さがあります。
差し込む光がつぶつぶに反射して粒子となり、柔和な雰囲気になります。
左官の奥の深さにますますのめり込んでいきそうです。
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