この仕事をしていると多種多様なプランを描いては提案と訂正を繰り返します。採用していただけることもあれば不採用になることもあり、表に出ないプランが貯まっていきます。
ただ、その中には実現していたらどうなっていたかと思いを馳せるものも多くあり、誰の目にも止まらないまま埋もれてしまうのはもったいないとも考えてしまいます。
そこで数は決して多くはないですがアップが可能なものが出てきましたらご紹介させていただきます。
プランが持つ様々な可能性に興味を持っていただけると嬉しいです。

築年数がかなり経っている農業用の納屋を住まいに改修する案。部分的に傾いていたため内側から構造を補強しつつ、新しい梁を追加してたわんだ昔の梁を支える必要がありました。
プランの方針は壁の位置を組み替えて必要な機能を配置しつつ「コンパクトで使いやすい現代的な住まい」としました。
ご要望の中に「夕方になるとみんなが自然と集まってくるので、対応できる空間にしてほしい」とありました。そこで「町内にあるオープンキッチン」のイメージでみんなと一緒に料理ができるカウンターキッチンをメインにしたスペースとプライバシーの空間を分けるご提案をしました。
元々は畑で採れた野菜の保存庫としての機能を持っていた納屋でしたので、外界を遮断し冷気を溜め込む空間でしたが、窓を開け、吹き抜けを取り、新しい空気で満たされるのが待ち遠しい計画となりました。
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